お知らせ グッドスマイルカンパニーより
「RED BULL AIR RACE CHIBA 2015」の情報をお知らせ！

5月17日、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2015千葉が最終日を迎えました。 台風に見舞われるなど、悪天候にたたられることの多かった日本初開催でしたが、この日は朝から 晴天に恵まれ、会場の幕張海浜公園には前日の予選に引き続き、大変多くの観衆が詰めかけまし た。多くの注目を集めた今回の開催では、有料入場者数としてはレッドブル・エアレース史上最多と なる2日間でのべ12万人を集め、取材に訪れた報道陣の数も国内外から約300人に上りました。

強い日差しが照りつけるなかで行われた熱戦は、会場に集まったファンの期待を裏切らないもので した。なかでも会場を盛り上げたのは、言うまでもなく地元・日本の室屋義秀です。

2 月の開幕戦（UAE・アブダビ）が終わり、千葉で開かれる第2 戦に向けてTeam Muroya 31 は新型 機EDGE 540 V3 を導入しましたが、組み立てが完了し、ようやく飛べるようになったのは4 月下 旬のこと。まして、レーストラックを飛ぶのは5 月16 日の予選当日が初めてとあっては、いかに優れ た性能を持つニューマシンとはいえ、完璧なセッティングに至らなかったことは想像に難くありません。 実際、予選順位は9 位に終わっていました。

しかし、予選後に室屋が「明日（5月17日）はベストセッティングに近づくと思います」と話していた通 り、ラウンド・オブ・14では予選タイムを1秒半以上も縮める驚異的なフライトで50秒779を記録。

会場の熱気が最高潮に達するなか、予選6位のマルティン・ソンカ（チェコ）を破ってラウンド・オブ・8 に進出しました。続くラウンド・オブ・8では、室屋は開幕戦優勝のポール・ボノム（イギリス）と対戦。 ここでも室屋は51秒478の好タイムでフィニッシュゲートを通過しましたが、最後のターンでオーバー G（10Gの制限を超える）のペナルティを受けてしまいました。これにより室屋はDNF（Did Not Finish ＝ゴールせず）となり、ファイナル4進出は果たせませんでした。手痛いペナルティとなったオーバーG について室屋はこうコメントしています。「旧型のV2に比べてスピードがかなり上がっている分、オー バーGしやすくなっていました。V2ならなかったと思います」

しかし、室屋は「それは機体がよく仕上がっていることの裏返しです」とも話しています。「やや残念 ですが、チームとしては満足しています。千葉に向けて新機体を導入し、１カ月くらい休みなく準備 してきた成果は出せました。次戦以降に生きてくる結果です」と笑顔で語りました。室屋が千葉で得 た手応えは、ラウンド・オブ・14 で記録した50 秒779 が今回の全セッション（予選からファイナル4 まで）を通じて最速タイムだったことが証明しています。V3 のポテンシャルの高さは疑いようがありま せん。ラウンド・オブ・8 で敗れはしましたが、室屋は次戦（5 月30、31 日、クロアチア・ロヴィニ）に向 けてさらに期待の高まる成果を得て、長年の念願だった地元開催レースを終えたと言えるでしょう。

結局、千葉での激戦を制したのは、ラウンド・オブ・8 で室屋を退けたボノムでした。予選1 位から4 位までの4 パイロットが順当にファイナル4 に勝ち上がる展開でしたが、なかでもボノムは予選から ファイナル4 までのすべてで51 秒台のタイムを記録する抜群の安定感を披露しました。「今日のレ ースが私にとって60 戦目のレッドブル・エアレースでした。記念すべきレースを千葉で勝てたことはう れしいです」とコメントしたボノムは、見事に開幕2 連勝を果たしました。

負け知らずのボノムは、年間総合でももちろんトップに立っています。第3 戦以降、誰がボノムの連 勝を止めるかが、2015 年シーズンの見どころとなりそうです。

結果・順位の詳細はこちら>> http://www.redbullairrace.com/ja_JP/article/60000-fans-watch-bonhomme-win-chiba

大会の様子

(c)Samo Vidic/Red Bull Content Pool, (c)Balazs Gardi/Red Bull Content Pool,(c)Andreas Langreiter /Red Bull Content Pool,
(c)Jorg Mitter/Red Bull Content Pool,(c)Jason Halayko/Red Bull Content Pool